そうめんの話

この頃、スーパーに行くとそうめんが店頭の目立つところに置かれるようになってきた。

僕はそうめんが好きだ。子どもの頃から好きだった。今でも毎日そうめんでも飽きずに過ごせると思う。だいたい週に一回のペースでそうめんを食べている。

 

ブランドで美味しいと感じるのはやっぱり「揖保乃糸」である。作りたてでも時間が経ってもスッキリとしたのどごしと適度な歯応えである。しかし価格が高いので、普段はもっぱら島原そうめんをよく買って食べる。揖保乃糸より細めで、揖保乃糸よりコシがあると思う。揖保乃糸が250円ほどの時、島原そうめんは同じ量で180円くらいで売っていて安い。一袋は必ず戸棚にストックしていて、家族3人で食べるときには1袋内6束を全て使ってめんをゆがく。

 

妻がそうめんを食べるときには、たまご炒めなどを添える。僕は子どもの頃から、そうめんにはつゆ一品だけで食べていたので、いろいろ添えて食べるという発想がなかった。一方妻にはつゆだけで食べるという発想がなかったという。家庭によっていろいろな食べ方があって面白い。

 

そうめんは揖保乃糸が最高と書いたが、食べ方で一番美味しいと思うのは、長崎県松浦市の母の実家で出されるそうめんが一番美味しい。椎茸だしで作った汁にそうめんを入れ、椎茸が添えてある素朴な物だが、なんともいえない味わい。小学生から中学生にかけては母に連れられて頻繁に帰省していたが、そのときに美味しくいただいた。大人になって帰省したときに、自分で作ってみたいと思い、レシピを教えてもらったがどうしても同じ味にならない。椎茸の質が違うのだろうか。何度か試したがうまくいかず、結局諦めた。今度行くときには食べてみたいなあ。

 

これから季節は夏に向かう。いよいよそうめんのシーズンだ。娘もそうめんが好きで、麺類の中で一番好きだという。一緒に家族で食べて、涼やかな気分になりたい。