Window10の起動を速くする方法

最近のネットニュースで見たのだが、スマホでダークモードという設定が流行っているらしい。

例えばこんな記事。

wired.jp

ダークモードとは、要は背景が黒で文字が白色や色付きになるというモードである。パソコンでいうとハイコントラストモードである。
このモードにすると電力消費が抑えられ、目に優しいということで注目されているそうだ。

 

この記事をヒントに、持っているWindows10パソコンをハイコントラストモードにしてみた。設定は、デスクトップの何もない画面で右クリックして、「個人設定」で行える。

 

ハイコントラストモードにしたところ気分が落ち着くので、しばらくこのモードで使っていたところ、あることに気がついた。パソコンの起動が、通常の設定に比べて速いと感じるのである。私のパソコンは2013年に購入し、Windows8.1だったものをアップグレードでWindows10にして使っている。大体、OSをアップグレードした場合、プレインストールされているパソコンよりも、起動や動作が遅くなりがちという印象であるが、私のパソコンも起動が遅く、私はイライラを感じていた。

 

ところが、ハイコントラストモードにしたところ起動が早くなったようである。「ようである」と言い方が感覚的なので、実際に測ってみて自分の感じ方が正しいかどうか確かめてみた。

 

パソコンを5回起動して、ログイン画面の時計表示が出るまでを計測してみたところ、次のような結果になった。なお、計測方法は、ストップウオッチを使用した。

 

※単位は秒

通常起動:

1回目:53.73

2回目:36.12

3回目:34.28

4回目:35.58

5回目:33.93

 

コントラストモード

1回目:48.41

2回目:37.54

3回目:26.34

4回目:27.89

5回目:26.41

 

全体的にコントラストモードの方が速い。特に3回目以降は8秒ほど速い。たった8秒というが、起動を待っている心理としては、パソコンを早く使いたいという気持ちが強くなるため、8秒でも早く感じるのである。なお、両方の1回目は起動が遅いが、これは通常設定からハイコントラストモード(またはその逆)への設定変更後の切り替えに時間がかかっているものと考えられる。

 

客観的結果から、コントラストモードの方がやはり起動が速いことがわかった。次に考えたのは、なぜコントラストモードの方は速いのかである。これは、仮説であるが、コントラストモードでは、通常モードでのログイン画面で表示される背景画が表示されない。コントラストモードでは、グラフィックのプログラム処理がないぶん速いのではないかと推測する。

 

私の考えとしては、起動は速ければ速いほどよいし、使い勝手もまあまい良いハイコントラストモードをこれからも使っていきたい。パソコンの起動が遅いと嘆く方は、試してみてはいかがか。