「より」と「から」の使いわけ
先日、次のような文章を書きました。
●●さんよりご連絡いただきました…
あれ?「より」で良かったのだろうか。
●●さんからご連絡いただきました。
これでも意味は通る。うーむ、どう使い分けているのだろう。
というわけで、調べてみました。
「より」と「から」の…
共通している意味→時間・空間の出発点
「より」にしかない意味→比較
ということで、「比較」の意味があるかどうかが大きな違いといえそうです。ということは比較するときにはよりを使えばいいのですね。
魚より肉が好きだ。
では共通項である時間・空間の出発点はどう使い分ければ良いでしょうか。
「官庁用語を平易にする標準」によると、公用語においての使い分けはとてもシンプルです。
比較するときは「より」を使う。時間・空間の出発点を表すときは「から」を使う。
むう、これは分かりやすい。誤解をなくすための工夫といえそうです。例えば、
Aさんよりとても高級な品が届いた。
という文章では、Aさんが送ったのか、Aさんではない他の人から届いたのか、分からないですよね。
なお、他にも使い方として、格調を高くした文章を書くときには、「より」を使うことが多いそうです。
ということで、私なりに使いわけをまとめました。
時間・空間の出発点を表す→「から」
比較を表す→「より」
ただし、拡張高い文章のときは「から」を「より」に変えることがある。
とすると、最初に書いた例文を送る相手は社内の他部署の偉い人であるため、そこまで格式高くしなくても良いから「から」で良かったかなと思いました。
以上、今回はここまでです。